GNOMEユーザー必見!「GSConnect」でAndroidと常時連携!ブラウザ拡張も登場!

2018年3月29日

GNOMEの拡張機能「GSConnect」を使えば、Android端末と「常時連携」できます。ファイル転送着信通知プッシュ通知のシェアSMSの送信など、元となった「KDE Connect」の機能をすべて備えています。さらに、閲覧中のサイトをAndroidでも開くブラウザ拡張もリリースされています。

GSConnectは、「KDE Connect」をGNOME Shellの拡張機能として移植したものです。以前紹介した「MConnect」と異なり、GNOMEにKDE ConnectをインストールすることなくAndroidのKDE Connectと連携が可能です。KDE ConnectやMConnectについては、以下の記事をご覧ください。

GSConnectを使うには、GNOME Shell 3.24以上が必要です。Ubuntu 17.1018.04 LTS以降Fedora 26以降なら使えます。

GSConnectの主な機能

ファイルの相互送受信

USBケーブルやNAS、クラウドを介したファイル転送だと、LinuxとAndroidの両方を操作しないといけなかったりして、面倒ですよね。でもGSConnectを設定しておけば、LinuxからAndroid、AndroidからLinuxへ一方的にファイルを送り込むことができます。複数いっぺんに送ることも可能です。

ファイルを右クリックしてAndroidに送信できる
タップしてファイルを選択する

クリップボードの共有

Linuxでコピーした文字をAndroidで貼り付けたり、逆にAndroidでコピーした文字をLinuxへ貼り付けたりできるようになります。Androidで開いているURLをLinuxに送りたい時とか、Linuxでタイプした長文をAndroidで使いたいときなんかに便利です。

電話やSMSの着信がLinuxに通知される

GSConnectを設定しておけば、電話やSMSの着信をLinuxにデスクトップ通知してくれます。これで、マナーモードにしていて着信に気づかなかった、といったことを防ぐことができます。

Android端末が見当たらない時にLinuxから音を鳴らす

スマホが見つからないこと、結構ありますよね。GSConnectには、ペアリング済みのAndroid端末の着信音を鳴らす機能があります。Googleの「端末を探す」機能でも音をならせますが、近くにあることがわかっているならGSConnectで音を鳴らしたほうがずっと早いです。

Android内のファイルをLinuxのファイルマネージャーで操作

Linuxのファイルアプリで、Android端末内のファイルをブラウズ、操作できます。

「通知」の相互シェア

Androidに届いたプッシュ通知をLinuxにシェアしたり、Linuxへの通知をAndroidにシェアしたりできます。

LinuxからAndroidを介してSMSを送信

Linuxから電話番号と文章を入力してSMSを送信することができます。

Android端末をLinuxのキーボードやタッチパッドとして使う

Androidの画面をLinuxのキーボードやタッチパッドとして使うことができます。日本語の入力もできます。

AndroidからLinuxのコマンドを実行

AndroidからLinuxのコマンドを実行することができます。実行するコマンドは、事前にLinux側で登録しておく必要があります。

Linuxで動作中の音楽プレイヤーを操作

AndroidからLinuxで動作中の音楽プレイヤーを操作することができます。

GNOME Shell拡張機能 ブラウザコネクタのインストール

GSConnectはGNOME Shellの拡張機能です。拡張機能をインストールをしたことがなければ、Webブラウザ(Firefox/Google Chrome/Chromium/Opera)とGNOME Shellの「コネクタ」プログラムをインストールします。Ubuntu 17.10以降やFedora 26以降なら、以下のコマンドでパッケージをインストールするだけです。

Ubuntu 17.10以降の場合

sudo apt install -y chrome-gnome-shell

Fedora 26以降の場合

sudo dnf -y install chrome-gnome-shell

KDE Connectのアンインストール

すでにKDE Connectをインストールして使っている場合、先にアンインストールする必要があります。設定内容をメモやスクリーンショットで保存してから、以下のコマンドでアンインストールします。

Ubuntu 17.10以降の場合

sudo apt remove -y kdeconnect

Fedora 26以降の場合

sudo dnf remove -y kdeconnectd

ここで念のため、一度再起動しておきましょう。

依存するパッケージのインストール

GSConnectの全機能を使うには、Linux側にパッケージを追加する必要があります。以下は、全部まとめてインストールする例です。詳しくは、GSConnectのWikiを参照してください。

Ubuntu 17.10以降の場合

sudo apt install -y python3 gjs gnome-shell gir1.2-clutter-1.0 gir1.2-gdkpixbuf-2.0 gir1.2-glib-2.0 gir1.2-gtk-3.0 sshfs libfolks-eds25 python-nautilus gir1.2-atspi-2.0 gir1.2-gdata-0.0 gir1.2-folks-0.6 gir1.2-goa-1.0 gir1.2-nautilus-3.0 gir1.2-pango-1.0 gir1.2-gsound-1.0 gir1.2-upowerglib-1.0

Fedora 26以降の場合

sudo dnf install -y sshfs folks gnome-online-accounts libgdata nautilus-python nautilus-extensions gsound

GSConnectのインストール

ブラウザでextensions.gnome.orgにあるGSConnectのページにアクセスします。

初めてブラウザからGNOME Shell拡張機能をインストールする場合は、以下のようなメッセージが表示されます。「Click here to install browser extension」をクリックしてFirefoxに拡張機能を追加し、ページをリロードしてください。

以下のような画面が表示されたら、「OFF」となっているスイッチをクリックして「ON」にしましょう。

確認ダイアログが表示されるので、「インストール」をクリックします。

インストールされると、トップバー右のシステムメニューに「Mobile Devices」があらわれます。クリックすると「Mobile Settings」があります。

クリックして開くと、以下のようなダイアログが表示されます。

デフォルトのデバイス名は「GSConnect」となっています。複数のLinux PCにGSConnectを入れると重複してしまうので、ホスト名など分かりやすい名前に変えておくと良いでしょう。

AndroidにKDE Connectをインストール

まだインストールしていなければ、Playストアで「KDE Connect」をインストールしましょう。

KDE Connect
KDE Connect
Developer: KDE Community
Price: Free
  • KDE Connect Screenshot
  • KDE Connect Screenshot
  • KDE Connect Screenshot

LinuxとAndroidをペアリングする

UbuntuとAndroidは同じLANに接続しておきましょう(Ubuntu側は有線でも無線でも構いません)。
すると、GSConnectの設定ダイアログにAndroid端末があらわれます。錠のアイコンをクリックしましょう。

すると、Android側に通知が届きます。

「Accept」をタップすればペアリング完了です。通知が届かない場合は、Android側からもPairリクエストを実行してみてください。ペアリングできたら、必要な機能をオンにします。

Android側でも、画面右上の「︙」をクリックして「Plugin settings」を開き、使う機能にチェックを入れます。

さらに、GSConnectの「Preferences」を開いて設定を行いましょう。必要に応じて各項目をオン・オフします。

「Show Indicators」はトップバー上にデバイスのアイコンを表示するかどうかです。オフなら、システムメニューの「Mobile Devices」内に表示されます。「Show Offline」はオフラインのデバイスを表示するかどうか、「Show Unpaired」はペアリングしていないデバイスを表示するかどうかです。「Show Battery Icon」をオンにすると、端末のバッテリー残量が表示されます。

「Nautilus Integration」をオンにすると、Nautius(「ファイル」アプリ)の右クリックメニューから、Android端末にファイルを送り込むことができるようになります。

「Web Browser Integration」は、FirefoxやGoogle Chromeで閲覧中のサイトをAndroid端末でも開くために必要な設定です。

これで、基本的な設定は完了です。

Webブラウザへの拡張機能のインストール

FirefoxやGoogle Chromeで閲覧中のページをAndroid端末へ送るには、以下の拡張機能をインストールする必要があります。

Firefox

The app was not found in the store. 🙁

Google Chrome

GSConnect
GSConnect
Developer: 提供
Price: Free
  • GSConnect Screenshot

Androidの通知へのアクセス許可設定

初期状態ではAndroidの通知をLinuxへ送ることができません。以下のような表示になるので、タップして通知の許可設定をしましょう。

画面の指示にしたがって進め、以下のようにGSConnectが通知にアクセスできるよう設定されればOKです(画面はメーカーによって微妙に異なるかもしれません)。

ペアリング出来ない場合の対処法

LinuxとAndroidが相互に表示されず、ペアリングできない原因としては、以下の3つが考えられます。

  1. LinuxとAndroidが同じLANに接続していない。
  2. Linuxにファイアウォールが設定されている。
  3. 仮想マシンで動いている場合、ホストOSのファイアウォールなどで通信がブロックされている。

KDE Connectを使うには、これらの問題が無いか確認してください。

たとえば、Ubuntuのufwでファイアウォールを設定しているなら、以下のコマンドでポートを開いておく必要があります。

sudo ufw allow 1714:1764/udp
sudo ufw allow 1714:1764/tcp
sudo ufw reload

関連サイト

https://github.com/andyholmes/gnome-shell-extension-gsconnect/wiki