Simplenoteは、複数の端末でテキストノート（メモ）を高速に同期してくれるアプリ（およびサービス）です。
Linuxユーザーだけじゃなく、WindowsユーザーにもMac OS Xユーザーにもおすすめします。
いつでも複数のPCやスマホでノートを共有できるようになりますよ。無料で複数の端末から利用できます。
とにかくシンプルで分かりやすく、余計な機能がない。
Simplenoteは、その名の通り非常にシンプルです。
プレーンテキストでノートを取ることに必要な機能に絞りこまれています。リッチテキストを扱うノートアプリのように、勝手に行間が空いてしまったり、小文字が大文字になったりとかいったこともなく、テキストエディタと同じようにつかえます。
各ノートにタイトルすらつける必要はなく、１行目が自動でタイトルとして扱われます。
本当に、ただノートを追加してテキストを書いていくだけです。思いついたことをどんどん書いていくのに最適です。外出先にスマホでアイデアを書いて、帰宅後にPCで続きを書くということが自然にできます。
編集内容が自動でバックアップされ、全デバイスに同期してくれる。
テキストを編集すると、すぐに内容がクラウドに送られます。そして、同時にアクセスしている全デバイスに同期してくれます。編集して数秒後には、別の端末にも同期されるという早さです。Webでアクセスしているなら、そちらの表示も更新されます。
編集履歴が保存されており、過去の状態に戻したり、削除したノートを復活させることができる。
編集履歴が保存されており、過去の状態に戻すことができます。ノートの「」アイコンをクリックするとスライドバーが表示され、ドラッグすれば過去の状態に戻ります。
全文検索できる（オフラインでも）。
左上の入力欄に語句を入力すれと、一致するノートだけを表示します。ノートのデータはローカルにも保存されているので、オフラインでも動作します。
「Wordpress.com」の運営元が開発している
Simplenoteを開発、提供しているのは、WordPress開発者のマット・マレンウェッグ氏が設立したAutomattic社です。Automattic社は、レンタルブログサービス「WordPress.com」を運営している企業でもあります。これほどの企業が提供しているのですから、セキュリティや安定性、継続性の面でも安心できますね。
Linux・Windows・Android・Mac OS X・iOS用のクライアントアプリはすべてオープンソース
各OS用のクライアントのソースコードが、Automattic社のGitHubページで公開されています。
その他の特徴
その他にも、以下のような特徴があります。
- Webブラウザでログインしてノートを編集することもできる。
- よく使うノートを上部に固定できる。
- ノートにタグをつけて整理することができる。
- ノートを他のユーザーと共有したり、Webに公開することができる。
- Markdown記法を使うこともできる。
クライアントのインストール
Simplenoteのトップページに、各OSへのダウンロードリンクが掲載されています。
Ubuntu・Debian・Linux MintなどDebian系のLinuxなら、「Download for Linux (.deb)」をクリックして、debファイルをダウンロードしましょう。2017年9月時点での最新版は「1.0.8」でした。ダウンロードしたディレクトリで、以下のコマンドを実行してインストールしましょう。
sudo apt install ./simplenote-1.0.8.debこれで、メニューから実行できます。
その他のLinuxの場合、「Download for Linux (.tar.gz)」が使えることもあります。展開したディレクトリにある「Simplenote」を実行して起動します。ただし、ライブラリのバージョンが合っていないなどの要因で、正常に動かない場合もあるようです。その場合は、WebブラウザでSimplenoteにログインして利用すると良いでしょう。
WindowsやMac OS Xなら、一般的なアプリと同じようにダウンロードしてインストールしてください。AndroidやiOSは、それぞれのストアアプリで「Simplenote」を検索してインストールしましょう。
作成したノートのデータをテキストファイルやJSONファイルとしてダウンロードすることもできます。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
更新履歴
2017-11-16 Ubuntu 17.10で動作を確認、ノートデータをエクスポートする方法について追記
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