Ubuntuで「python」コマンドが見つからない理由と解決方法

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Ubuntuは、その使いやすさと安定性から世界中の開発者に支持されているLinuxディストリビューションです。また、Pythonはプログラミング言語として、データ分析やウェブ開発、自動化など、幅広い分野で利用されています。Ubuntuを使用してPythonを活用しようとした時、多くの初心者が直面する問題が「python」コマンドが見つからないというものです。これには理由があり、幸い簡単な方法で解決できます。この記事では、Ubuntuで「python」コマンドが見つからない理由と、それを解決する方法について解説します。

UbuntuとPythonの関係

UbuntuにプリインストールされているPython

Ubuntuは多くの場合、Python 3がプリインストールされています。これは、Ubuntuのシステムツールやスクリプトの多くがPython 3で書かれているためです。PythonはUbuntuの重要な部分に用いられています。

「python」コマンドと「python3」コマンドの違い

Ubuntu上でPythonを実行するには通常、「python」または「python3」というコマンドを使用します。ただし、UbuntuのようなLinuxシステムにおいては長年「python」コマンドはPython 2系を指し、「python3」コマンドはPython 3系を指すのが一般的です。

「python」コマンドが見つからない理由

Python 2とPython 3の違い

Python 2とPython 3は異なるバージョンで、Python 3はPython 2の後継として開発されました。Python 2は2020年にサポートが終了し、現在はPython 3が主流となっています。

UbuntuのバージョンアップとPythonのデフォルト設定

近年のUbuntuのリリースではPython 3がデフォルトとなっており、「python」コマンドではなく「python3」コマンドでPythonを実行するようになっています。これは、Python 2のサポート終了を受けての変更です。デフォルトではPython 2はインストールされないため、「python」コマンドを実行すると以下のように「コマンドが見つかりません」と言われてしまいます。

$ python
bash: python: コマンドが見つかりません

Ubuntuでも「python」コマンドで「Python 3」を実行させる方法

Ubuntuでは「python」コマンドはPython 2を実行するのは一般的であるとはいえ、今やネットなどで見かける実行例はPython 3がほとんどです。また、WindowsにPython 3をインストールすれば、「python」コマンドでPython 3を実行するようセットアップされることもあり、ネット上で見られるPython 3スクリプトの実行例も多くが「python」コマンドを用いています。

なので、Ubuntuでも「python」コマンドでPython 3を実行できるようにしたほうが、多くの人にとって便利なはずです。それを簡単に実現するのが、「python-is-python3」パッケージです。以下のコマンドでインストールできます。

sudo apt install python-is-python3

これで解決!「python」コマンドを使ってみよう

「python-is-python3」パッケージをインストールした後、「python」コマンドを使用してPython 3のインタラクティブシェルを起動できます。これにより、Pythonスクリプトを実行する際にも、「python」コマンドを使用することが可能です。

まとめ

Ubuntuで「python」コマンドが見つからない理由はPython 2のサポート終了と、Python 3がデフォルトとなったことによるものです。この問題を解決するには、「python-is-python3」パッケージをインストールすることで、「python」コマンドでPython 3を使用できるようになります。これにより、Ubuntu上でPythonをより簡単に活用することが可能です。ネット上で見つけたpythonコマンドの実行例も、そのままコピペするだけで実行できるようになります。

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