tarコマンドで圧縮する時、圧縮方式にあわせて「z」(gzipで圧縮)、「j」(bzip2で圧縮)、「J」(xzで圧縮)などのオプションを使い分けるのは、意外と面倒です。また、「j」と「J」を間違えて「.tar.bz2」という名前なのに「xz」で圧縮したファイルを作ってしまうといった間違いが起きかねません。
そこで便利なのが「a」オプションです。「z」「j」「J」の代わりに使うことで、ファイル名の末尾に応じて、自動的に圧縮に用いるプログラムを選択してくれます。
以下の例では、すべて「acvf」オプションを指定していますが、ファイル名の末尾によって圧縮プログラムを用いるかどうかと、用いる圧縮プログラムの種類が切り替わります。
# 圧縮しない
tar acvf archive.tar data/
# gzipで圧縮
tar acvf archive.tar.gz data/
# bzip2で圧縮
tar acvf archive.tar.bz2 data/
# xzで圧縮
tar acvf archive.tar.xz data/
tarコマンドでアーカイブファイルを作成する時、「a」を用いるよう習慣づければ、オプションを選択するために頭を使う必要もなくなりますし、圧縮方式と矛盾したファイル名をつけてしまうといったトラブルも避けることができるでしょう。
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