historyコマンドで出力できる「コマンド履歴」の保存件数は、設定により増やすことができます。
上限数を増やすために環境変数を設定
コマンド履歴の上限数は、次の環境変数で設定することができます。
- HISTSIZE
- Bashが保持するコマンド履歴の上限数(デフォルトは500)
- HISTFILESIZE
- HISTFILE(通常は~/.bash_history)に保存するコマンド履歴の上限数(デフォルトは500)
Linuxディストリビューションによっては、デフォルトの~/.bashrcなどで値が設定されています。たとえばUbuntuの場合、~/.bashrcに次の設定が記述されています。
# for setting history length see HISTSIZE and HISTFILESIZE in bash(1)
HISTSIZE=1000
HISTFILESIZE=2000
上限数を増やすには、エディターで~/.bashrcを開き、この値を書き換えます。行が存在しない場合は追記してください。以下は、いずれも「100000」(10万件)に設定する例です。
HISTSIZE=100000
HISTFILESIZE=100000
あまりに大きな数を設定すると、動作が遅くなることもあります。
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