SSHの鍵認証で最も広く使われているのはRSA暗号です。しかし、最近のSSHはRSAよりも強固でパフォーマンスも良い暗号化アルゴリズムに対応しています。2017年現在、安全面と性能面で最強なのが「Ed25519」というアルゴリズムです。
この「Ed25519」をOpenSSHで用いるには、バージョン6.5以上が必要です。最近のシステムの多くは対応しているでしょう。バージョンは「ssh -V」コマンドで調べることができます。
Ed25519鍵の生成は、「ssh-keygen -t ed25519」コマンドで行います。
$ ssh-keygen -t ed25519
Generating public/private ed25519 key pair.
Enter file in which to save the key (/home/lintaro/.ssh/id_ed25519):
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:
Your identification has been saved in /home/lintaro/.ssh/id_ed25519.
Your public key has been saved in /home/lintaro/.ssh/id_ed25519.pub.
The key fingerprint is:
SHA256:MnM7r8IqwugnLCTEnSHjuPoTk6mdmSMExw+r5cOkrwQ lintaro@lintaro-desktop
The key's randomart image is:
+--[ED25519 256]--+
| |
| o . |
|+.+ o |
|o++o |
|Eo * + S |
|+oO . = . |
|O@ * . o |
|@+%. o o |
|+B==.. .... |
+----[SHA256]-----+
ファイル名は、デフォルトで「~/.ssh/id_ed25519」となっています。パスフレーズは空にせず設定しておいてください。pwgenを使って決めてもいいでしょう。
使い方はRSA鍵などと変わりません。「id_ed25519.pub」をSSHサーバーにコピーし、~/.ssh/authorized_keysに追加してください。
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