1月3日に、新たな復旧方法が投稿されています。昨年末に投稿された方法より簡単になっています。また、前回の方法では復旧できなかったPCも復旧できたという報告が寄せられています。
Ubuntu 17.10などをインストールすると、UFEI BIOSの設定が変更できなくなり、USBメモリなどからの起動もできなくなるという問題を以下の記事で取り上げました。
影響があるのは2014〜2015年頃にリリースされたLenovo製などのノートPCの一部なので、大多数の人には影響は出ていません。しかしながら、影響が出た人にとっては大きな問題であり、当初はメーカーによる修理しか解決策が無いのではないかと言われていたため、SNSなどでも話題となっていました。
幸い、Linuxカーネル「バージョン4.14.9」をインストール・起動して「破壊」されたBIOSを復旧する手順が、12月27日にバグレポートページへ投稿され、多くの人が復旧に成功しました。この手順については、以下のページで紹介しました。
ただし、この方法でも復旧できなかったという報告もありました。そこで、新たな復旧パッチを適用したLinuxカーネルのパッケージがCanonical社員によって作成・配布されています。使用方法はバグレポートページのDescriptionに記載されています。以下に、日本語で紹介します。
新たな復旧方法(1月3日版)
1. Ubuntuを起動してログインします。
2. http://people.canonical.com/~ypwong/lp1734147/linux-image-4.15.0-041500rc6-generic_4.15.0-041500rc6.201712312330+20170103+1_amd64.deb をダウンロードします。
3. 以下のコマンドでダウンロードしたパッケージをインストールします。
sudo dpkg -i linux-image-4.15.0-041500rc6-generic_4.15.0-041500rc6.201712312330+20170103+1_amd64.deb
4. エラーが出ずにインストールされたら再起動します。
5. BIOSのロゴが消えると同時にShiftきーを押し続け、「GRUB」のブートメニューを表示します。「Advanced options for ubuntu」を選んでEnterキーを押し、「Linux 4.15」から始まる行を選んでEnterキーを押します。「リカバリー」モードで起動しても構いません。
6. 起動したら再び再起動し、BIOSの設定画面に入ります。BIOSの設定を変更して保存されるかを確認してください。
7. 復旧できていなければ、新しいカーネルで再起動し、さらにもう一度BIOSに入らず新しいカーネルで起動してみましょう(2回連続で新しいカーネルをロードすることになります)。そして再起動して、BIOSが復旧されているかを確認します。
8. まだ復旧できれいなければ、以下から別のカーネルをダウンロードし、インストールしましょう。そして、4〜7の手順を試みてください。
BIOSが復旧できたら、インストールしたカーネルはもう必要ありません。以下のコマンドで削除しておきましょう。
sudo dpkg -r linux-image-4.15.0-041500rc6-generic
ただし、バグのある古いカーネルで起動すれば再び問題が発生すると思われるので、Ubuntu 17.10を最新の状態に更新してから再起動しましょう。
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