Mathematica 11.3(Linux版)のファイル選択ダイアログが文字化けする問題を解決する方法

Mathematica 11.3をCentOS 7にインストールしたところ、ファイル選択ダイアログで日本語のフォルダー名やファイル名が以下の画像のように文字化けしてしまいました。

Ubuntu 18.04 LTSにもインストールしたところ、文字化けはしないものの日本語のフォルダー名やファイル名は表示されない、という状態になりました。

そこで、Mathematicaがインストールされたディレクトリ(/usr/local/Wolfram/Mathematica/)以下のファイルを調べてみたところ、「/usr/local/Wolfram/Mathematica/11.3/Executables/Mathematica」および「/usr/local/Wolfram/Mathematica/11.3/Executables/mathematica」の先頭に、以下の記述が見つかりました。

#!/bin/sh
#
#  Mathematica 11.3 Front End command file
#  Copyright 1988-2018 Wolfram Research, Inc.

#  Make certain that ${PATH} includes /usr/bin and /bin
PATH="${PATH}:/usr/bin:/bin"

LANG=ja_JP.eucJP
export LANG

CentOS 7もUbuntu 18.04 LTSも、日本語デスクトップ環境をインストールすると「LANG」環境変数は「ja_JP.UTF-8」となり、ファイル名の日本語もUTF-8となっています。そこで、上記の2ファイルをroot権限で開き、「LANG=ja_JP.eucJP」を「LANG=ja_JP.UTF-8」に書き直し、Mathematicaを起動しなおしたところ、日本語のフォルダー名・ファイル名が正常に表示されるようになりました。