「ISOファイル」とは、CDやDVDに書き込むファイルやフォルダーをひとまとめにした「アーカイブファイル」です。正確には「ISOイメージファイル」と呼びます。「ISOイメージ」と呼ばれることもあります。ISOファイルの拡張子は、通常「.iso」が用いられます。
ファイルやフォルダーをISOファイルにまとめておけば、そのISOファイルを用いて同じCDやDVDを何枚も作ることが可能です。そのため、OSやアプリのインストールディスクなど、CDやDVDに書き込んで使うファイルやフォルダーをまとめて配布する場合に、ISOファイルを用います。
たとえば、LinuxなどのフリーOSのインストールに用いるディスクイメージは、一般的にISOファイルとしてインターネットで配布されています。利用者は自由にインストール用ISOファイルをダウンロードし、DVDやUSBメモリーに書き込んでインストールディスクを作成することができます。
ISOファイルをディスクに書き込むのは簡単です。Windows 7以降、エクスプローラーにISOファイルをCD-RやDVD-Rなどに書き込む機能が搭載されています。ツールバーや右クリックメニューで「ディスクイメージの書き込み」をクリックすれば、書き込みツールが起動します。さらにWindows 8以降、ISOファイルをドライブに「マウント」し、中のファイルに直接アクセスできるようになっています。
しかし2010年代以降、CD/DVDドライブが搭載されていないPCも増えてきました。商用アプリケーションもダウンロード販売が一般的になっていますし、データの受け渡しもUSBメモリーなどのフラッシュドライブや、OneDrive・Googleドライブ・DropBoxといったオンラインストレージサービスを使ったほうが便利だからでしょう。そのため、ISOファイルをDVDなどに書き込む機会も減りつつあります。
Linuxをインストールする場合も、ダウンロードしたISOファイルをDVD-Rに書き込むのではなく、USBメモリーに書き込んで起動するのが主流となっています。
Linuxのインストール用ISOファイルをUSBメモリーに書き込む方法については、以下の記事を参照してください。
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