Linuxデスクトップでは、主に「クリップボード」と「Xセレクション」の2つの方法で、「コピペ」を行うことができます。
それぞれに利点があり、うまく使い分けると便利です。このページで、その方法を分かりやすく解説します。
「コピペ」に使える方法の種類
Windowsの場合、「コピー」「カット」「ペースト」を行うには「クリップボード」を用います。
一方、Linuxデスクトップには「コピー」「カット」「ペースト」を行う方法が「3種類」用意されています。
「クリップボード」「X・プライマリ・セレクション」「X・セカンダリ・セレクション」の3種類です。
これらのうち、一般的に使われるのは「クリップボード」と「X・プライマリ・セレクション」の2つです。これらの使い分けを紹介しましょう。
「クリップボード」の使い方
Windowsなどと同様、Linuxデスクトプでも「コピー(複写)」および「カット(切り取り)」によりデータが「クリップボード」に保存されます。そして、任意の場所に「ペースト(貼り付け)」することができます。
各アプリの「編集メニュー」や「右クリックメニュー」から実行できるほか、「Ctrl+C(コピー)」「Ctrl+X(カット)」「Ctrl+V(ペースト)」といったキー操作で行うことができるのも、Windowsと同様です。
クリップボードの利点は、画像などテキスト以外のデータもコピペできることです。
「X・プライマリ・セレクション」の使い方
もう一つの「X・プライマリ・セレクション」は、単に「Xセレクション」とも呼ばれます。
Linuxデスクトップでは、マウスの中ボタン(ホイールボタン)をクリックするだけで、選択されている文字列を貼り付けることができます。これが「Xセレクション」です。
たとえば、Webサイトに掲載されているコマンドをマウスで選択しておき、端末アプリに切り替えてホイールボタンをクリックするだけで、そのコマンドを貼り付けることができます。
Xセレクションの利点は、コピーのためにメニューを選択したり、キーボードを押したりしなくても、文字列をコピペできることです。
「xclip」コマンドで「クリップボード」や「Xセレクション」を使う
「xclip」コマンドを使って、「クリップボード」や「Xセレクション」に文字列を設定したり、逆に文字列を出力したりできます。
コマンドの出力をテキストやオフィス文書に貼り付けたい場合などに便利です。
「xclip」の詳細については、以下の記事を参照してください。
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